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(株)ユニティファーム 代表取締役 岸上知明・希央ご夫妻
札幌の銀行に勤務していた岸上知明・希央さんご夫妻が月形町に移住したのは今から9年前、就農という知明さんの夢を実現させるためでした。北海道農業担い手育成センターに通い、各市町村での就農を検討した結果、就農先に選んだのは月形町。「月形町が新規就農者受け入れの先駆者的な町で、約20年の間で廃業者が少ないことが決め手でした」と話します。
月形町には新規就農者を対象とした住宅と実習農場があり、知明さんは家族で入居。「大玉トマトの栽培を希望していたので、最初の1年は指導してくれる親方の農場で栽培方法を学び、2年目に実習農場で栽培、そして3年目に縁のあった農家から土地を譲り受けて独立しました」。
月形町での生活も「町立病院やスーパーがあるし、岩見沢にも近いので不自由はないですよ」と希央さん。英会話、ピアノ、そろばん、剣道や柔道など、町内で受けられる子どもの習い事も多くあり、充実しているといいます。
令和4(2022)年に、近隣の先輩農家と株式会社を立ち上げた知明さん。その目的は将来の農業を見据えてのことでした。
「夫婦2人では、5年後10年後の農業経営が見通せなくなってきていたので、法人を設立し労働力を確保しながら経営を行った方が良いと考えました。社員として後継
者を育て、ゆくゆくは法人を引き継いでくれれば」と知明さん。
新規就農者に積極的な月形町だからこそ成し得ることができる農業の新しい姿。知明さんが抱く農業の会社経営は、未来の農業の形なのかもしれません。
A ちょうどいいいなか。
自然が豊かで札幌や岩見沢にも近い。人間関係も適度な距離感が保てるのが良いですね。(希央さん)
A 夢が実現できたこと。
役場をはじめ先輩農家や住民も、新規就農者を受け入れてくれるので農業が楽しいです。(知明さん)
A 雪。
農地が広くて2人で雪かきが大変ですが、道路は除雪が1日何回も入るので助かります。(希央さん)
A 月形樺戸博物館。
北海道開拓の歴史と月形町について学べるので。移住した町の歴史は知りたいですよね。(知明さん)
A 月形産米。
共同経営の先輩農家で生産される「ななつぼし」と「ゆめぴりか」は本当においしいですよ。(知明さん)
月形町の人々は良い人ばかり。何かあっても助けてくれる人がいるので安心ですよ。(希央さん)
ユニティファームが運営する農場、「月形町つち工房」。町から借り受けた農場で、敷地内には「さんぽ道」があり、自由に見学することができます。
収穫期は5月中旬~6月中旬で、イチゴ狩り体験も可能。ここで生産されたイチゴを使用した特別スイーツ「けずりいちご」がユニティファームで味わえます。
収穫期は7月~10月。ハウスで栽培されており、甘みが特徴。ユニティファームの総菜にも使われています。
ユニティファームが生産した自慢の米をおにぎりで。テイクアウトはもちろん、店内で食べるおにぎりセットもおすすめ。
月形町81-96 皆楽公園 つち工房内
Tel.0126-35-9230
営業時間 10時30分~15時30分
店休日 月曜日・木曜日
※現金のみ
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