第60回月形高等学校卒業式に出席し、春から進学、就職とそれぞれ新たな人生を歩み出す42名の卒業生たちを見送ってきました。
3年前の入学式、私は今回の卒業生に「みなさんの存在は町民の誇り。大きく成長してほしい」と伝えました。その言葉以上に、学校を盛り上げ、また各種行事において多くの人々に勇気と感動、そして笑顔を与えてくれました。
昨年一年間、私が印象に残っていることは、英語検定2級に合格した生徒、学校祭のパフォーマンスで会場を盛り上げてくれた生徒など、たくさんの思い出がある中、春の高校野球空知支部予選で月形高等学校野球部主将の津坂圭一郎さんの選手宣誓です。
宣誓
今、日本中がひとつになるとき
僕たちは、野球を通じて、絆を生み出すこと、
研鑽することの難しさ、大切さを学んできました
多くの方々の哀しみを知って、今ここに立っています
多くの方々の支えがあって、今ここに立っています
多くの方々の期待を受けて、今ここに立っています
日々の練習で培ってきた、強い肉体と精神で、哀しみを乗り越え、
何不自由なく野球ができていることに感謝し、フェアプレイの精神で
仲間を信じて、ひたむきに戦い抜くことを誓います
平成23年5月14日
選手代表 北海道月形高等学校 野球部主将 津坂 圭一郎
日本中を震撼させた東日本大震災から2ヵ月後、被災者の方々や被災地に対する自身の思いも込められた選手宣誓です。
卒業するみなさんは、この言葉に込められた思いを大切に、郷土を愛し、そして若い力を必要とする北海道をみなさんのパワーでもっと元気にしてほしいと願っています。
卒業おめでとう。そして今までのみなさんの頑張りに感謝しています。ありがとう!
2012年3月5日
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