新型コロナウイルスの感染経路は飛沫感染、接触感染とされています。感染拡大を防止するため、手指や手指が触れる場所を清潔に保つことが大切です。
そのためにはこまめに手洗いをし、職場や家庭において、手指が触れる場所を1日1~2回、清掃・消毒するように心がけましょう。
1 手指の消毒について
消毒用エタノール(アルコール性消毒液)が望ましいのですが、現在市販のものが大変手に入りにくくなっています。その場合、殺菌作用のある石鹸を利用して、こまめに手洗いを行いましょう。
また正しい手洗いを行うことが大切です。爪や指の間、手首など洗い残しがないようにしっかりと洗いましょう。
正しい手洗いの仕方(厚生労働省のHPへつながります。)
2 手指がふれる場所の消毒、清掃方法について
ウイルスが付着したものからの接触感染を防ぐため、手指が触れる機会が多い場所を除菌することが重要になります。
次亜塩素酸ナトリウム(市販されているハイター、ブリーチ等「塩素系漂白剤(塩素濃度約5%、または10~12%)」)が有効です。
1)手指のよく触れる場所、物(例)
・ドアノブ ・照明等のスイッチ ・テーブル ・椅子 ・電話機 ・水道の蛇口
・パソコンのキーボード、マウス ・コピー機等のボタン ・便器のふた、洗水レバー
など
3 次亜塩素酸ナトリウム消毒液の作り方
・一般に塩素系漂白剤は塩素濃度約5%として販売されています。
・商品に記載されている濃度をもとに、用途に応じ、水で薄めて使用してください。
・消毒をする場所や物の材質により使用方法が異なる場合があります。製品に記載された濃度をもとに、用途に応じ、水で薄めて使用してください。
用途 |
濃度 |
希釈方法(原液5%の場合) |
吐いたものが付着した床等
の処理
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0.1% |
500mlのペットボトルの水に塩素系漂白剤10ml
(ペットボトルのキャップ2杯分)入れる
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ドアノブ、手すり、床等
の消毒
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0.05% |
500mlのペットボトル1本の水に塩素系漂白剤5ml
(ペットボトルのキャップ1杯分)入れる
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*消毒液を作成したペットボトルには消毒液であることをはっきりと表示してください。
4 消毒の方法
・ペーパータオル等に十分に薬液を含ませて拭いた後、水拭きしてください。
金属の部分に使用する場合は、錆びたり変色することがあるため注意が必要です。
使用後10分程度経過したら水拭きをしてください。
*スプレーボトル等での薬液の噴霧は、ウイルス飛散の可能性があるため、好ましく
ありません。
5 次亜塩素酸ナトリウムを使用する上での注意事項
・皮膚への刺激が強いため、直接触れないよう、必ずビニール等の手袋を使用してくだ
さい。また手指消毒には使用しないでください。
・消毒液が皮膚や衣服についた場合は、直ちに水で洗い流してください。
・使用するときは、換気を十分に行ってください。
・酸性の強い洗剤と混ぜると有毒ガスが発生しますので注意してください。
・使用後は必ず水で洗い流すか、拭き取ってください。
・次亜塩素酸ナトリウムは消毒・除菌には有効ですが、反面、腐食作用や漂白作用
(変色や色落ち)があります。使用後はしっかりと水で洗い流すか水拭きをしてくだ
さい。
・作成した消毒液は時間が経つにつれて効果がなくなりますので、使うときに原液を
希釈して必要な量だけ作り、作り置きをしないでください。
・塩素は日光によって分解され、殺菌力が低下します。原液は直射日光のあたるところ
や高温の場所には置かないでください。
ご家庭での家具等の消毒方法(北海道のホームページにつながります)
アルコール消毒液がない場合の消毒方法(北海道のホームページにつながります)