応急手当に関するQ&A

本文にジャンプします
応急手当に関するQ&A

応急手当実施による法的責任は問われないのですか?

   善意で実施した応急手当の結果については故意による重大な過失がない限り、法的に責任を問われることは
    ないと考えられています。
    大切なことは勇気を持って一刻も早く応急手当を行うことです。

人工呼吸(口対口)で直接、口が触れることに抵抗感があるのですが?

   可能な限り、感染防護具を使うことをおすすめしますが、持っていない場合、あるいは持っているが準備に時
    間がかかりそうな場合、口と口が直接接触することをためらう場合などは、人工呼吸を省略してすぐ に胸骨圧
    迫を開始して下さい。

胸骨圧迫で肋骨を折ってしまいそうな気がするのですが?

   年齢によって骨や胸の固さは異なりますので肋骨が折れる可能性がありますが、折れることを恐れて軽く圧迫
    してしまうと効果がなくなってしまいますので各年齢に応じた深さまで胸骨を圧迫して下さい。

子供が発熱、ケイレンしてる(ひきつけ)!!

 


応急手当 
 ・ 衣服のボタンなどを外し、呼吸が楽にできるようにします。
 ・ 周囲の危険なものを遠ざけ、ストーブが周囲にある場合はやけ
  どに注意します。
 
・ 高熱時は冷たいタオルなどをわきの下に当てます。
  (ひきつけで舌をかむ心配はほとんどありませんので口にタオルな
  どの詰めものは不要です。 )
 
               ただし、ひきつけが長時間続いたら早期に医療機関で受診して下さい。

痛い、蜂にさされてしまった!!


応急手当 
 ・ 毒の進行を遅くするため刺された傷口を流水でよく洗い流し冷
  やします。
 
刺された部分の周囲を強くつまみ、手で毒液を絞り出すようにし
  ます。(口で吸い出していけません。)
 
 ただし、最も危険な状態はハチに刺されたことにより発症する「アナフィラキシーショ
 ック」というアレルギー症状です。ハチの毒に対して体が過敏に反応してしまった場
              合は、短時間(約15分~20分)で呼吸困難や血圧低下など重篤な症状を引き起こ
              す場合がありますので一刻も早く医療機関で受診して下さい。

      

ヘビに咬まれてしまった!!

 

応急手当 
 ・ 体を動かすと毒のまわりが早くなるため、安静にして落ち着かせます。
 
・ かまれた部分を心臓より低い状態にして、少し心臓に近い部分
  を縛り、速やかに医療機関で受診する。
 ・ 傷口を冷やして、腫れや毒の進行を遅らせます。
  ただし、かまれた部分に激痛や腫れが生じてきた場合は「毒ヘビ」にかまれた可能
  性が大きいため、一刻も早く医療機関で受診して下さい。
 ・ 頭の形が三角形のヘビにかまれたとき
            ・ 吐き気、頭痛、脱力感等が現れてきたとき

   

間違えてタバコ(異物)を飲み込んでしまった!!


応急手当 
 ・ 飲み込んでしまったもの(硬貨、ボタン、クリップ、タバコなど)を
  確認します。
 ・ 窒息状態では1歳未満の乳児には背部叩打法(読み:はいぶこ
  うだほう)
を試みます。
 片腕に乳児をうつぶせに乗せ、手のひらで顔を支えつつ頭を体
  より低くして、もう片方の手のひら基部(手首に近い部分)で背中
  の真ん中を数回強く叩きます。
               ・ 詰まった異物がとれず、乳児の反応がなたら、ただちに心肺蘇生
                法を開始します。
          ・ 心肺蘇生法の途中で口の中に異物が見えたら、指で取り除きます。
         

 

(参考)ピンチ!!指輪が抜けない…

STEP1
石鹸などを使用して抜く方法
 手を洗う要領で石鹸やハンドクリームなどを指に塗り、指輪を滑りやすくして抜く方法です。
 指が腫れていると全く抜けません!!       

                               

STEP2
糸を使用して抜く方法
 指輪で指がむくんでいる部分(第2関節周辺)に糸をかけて、すき間のないようぐるぐる巻きにします。
 その部分に石鹸などを塗り、少しずつ移動させ抜く方法です。


 指の腫れが激しい場合は、糸を巻いているうちに指先に血液がうっ血してしまい、さらに腫れて抜けません!!

               
                                
                 それでも「どうしても抜けない!!」場合の最後の手段は?
STEP3
リングカッターで切断する方法 
  大切な指輪をできれば切断したくないものですが、どうしても抜けない場合は「リングカッター」という指輪の一部を切断し、指輪を取る切断器具が消防支署にあります。


 指輪が抜けずに指が紫色に変色し、腫れているような場合はただちに処置が必要となります。